池田矼

オルタナティブファーム宮古のサトウキビ畑からほど近く、沖縄製糖工場の脇、崎田川の河口近くに、琉球王国時代に造られたといわれる石造りの橋「池田矼(いけだばし)」があります。

何百年も昔、主要な道路として琉球石灰岩で作られたものです。現在は使われておらず、アスファルト道路の脇にひっそりとたたずんでいます。

この橋の奥には、もう一つの橋があります。これは、サトウキビを運搬するレール用の橋だったそうです。昔は舗装道路もなかったため、収穫したキビをトロッコに積み、レールの上を馬に引かせて運んでいたとか。

地上で運搬するより効率的な海上輸送も行われていたようで、近くには石積みの小さな桟橋跡があります。ここから陸までレールが繋がっていた跡が残っているそうです。陸や海からサトウキビや黒糖などの積荷が、製糖場を往来していたんですね。当時の暮らしがしのばれます。

サトウキビ背景