蘇鉄の実

島内いたるところで蘇鉄の木を見かけますが、写真のように中心部には大きな身がぎっしりと詰まっています。

かつて厳しい生活を強いられていた人々は、飢饉になるとこの蘇鉄の幹の中心部の澱粉質や実を食用にして飢えをしのいでいました。しかし、蘇鉄の木や実には猛毒が含まれているため、適切に毒抜きをせずに食べると最悪の場合死んでしまうとか。当時は誤って命を落とす人もいて、その悲惨な状況は「蘇鉄地獄」と呼ばれたそうです。

宮古で食されていた話は今はあまり聞きませんが、奄美大島などでは今でも蘇鉄味噌などの加工食品が作られているようです。

サトウキビ背景