宮古島に来て間もないころ、先輩農家さんから「今の宮古島に必要なのは、よそ者・バカ者・若者だよ」と言われました。
「地元じゃそんなことしない(よそ者目線)」、「頭おかしいんじゃない(バカ者目線)」と言われる非常識を、無鉄砲で爆発的な行動力(若者のエネルギー)でやってしまう……、ワクワクする言葉が強く印象に残りました。
「常識に捉われない所に新たな発見があるから(移住者の立場を活かして)がんばりなさい」と、期待を込めてくださった言葉だと受け止めてきました。
「○○の常識は×× の非常識」ということは多く、場所・時代に合わせて常識は変化するものだと思います。
また、その一方で「こういう時は、こうするもんだ」という常識(教え)は、経験や知恵を重ね、年月を経て作り上げられたコミュニティの共通資産であるとも思います。
先日「『型破り』は型を習得した上のことで、形無しとは違う」という話も聞きました。顧みて、宮古島を学び知って初めて、常識を超えた型破りができるようになるのだろうと理解しました。
移住者の私が目指す事業取組みは、原点として存在する宮古島素材の魅力を新しい目線で捉え創造することです。狙った訳ではないですが、私たちが発信する商品は、さとうきびジュースや、おうちで黒糖チャレンジなど、従来なかった新商品が多いです。
「突飛な思いつき商品を発信する形なしメーカーのように見えていたのが、いつの間にか、しっかりとした骨格をもって、サトウキビの魅力や黒糖文化を美味しく楽しく伝える型破りなメーカーに成長した」と見ていただけるよう、虎視眈々と行動は地に足を着けて、夢・創造はぶっ飛びます(笑)。